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国境の村と人

横手市の山内地域は岩手・秋田両県の県境(昔の陸奥・出羽”国ざかい”)に接しています。”国ざかい”も今のように自動車で通過すれば、取り立てて言うほどのこともありませんが、すべて徒歩だった昔は少し違っていたようです。昔の人々は、なかなか遠い距離を難儀しながら歩いてきてやっと境上に立った時、愛着の深い郷里を背にして、行く手に他郷──未知の社会を見出し旅路の折り目を感じました。

”国ざかい”だからこそ足もとから何かしら感慨を覚え、心の筋目を呼び起こされて旅の覚悟を新たにしました。旅の折り目のようなものは今の私たちにも大事です。人生も世の中の歴史も旅の道程なのですから。それに鈍くなった今だから、昔”国ざかい”で得られたような実感が、時に必要かもしれません。世の波風に揉まれ疲れたら、昔の旅人の荒い息づかいが染みている”国ざかい”を、たまに歩いてみませんか。

横手市山内地域 参考資料

◯山内村史 (山内村 発行)

所蔵図書館 : 横手市立図書館 秋田県立図書館 など

◯山内地域歴史・文化便覧 (横手市山内地域局 発行)

所蔵図書館 : 横手市立図書館 秋田県立図書館 など